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dBSPL は、音圧レベル (Sound Pressure Level) を表す単位で、人間の耳に聞こえる音の大きさを表します。

音圧レベルって?

音圧レベルとは、空気の振動によって生じる圧力の変化のことです。音は、空気の振動として伝わります。この振動が大きいほど、音は大きく聞こえます。

dB と SPL

dBSPL は、音圧レベルをデシベル (dB) で表したものです。SPL は、音圧をPa(パスカル)という単位で測定しますが、人間の耳に聞こえる音の範囲は非常に広いため、対数を使って dB で表す方が便利です。

dBSPL の基準

dBSPL の基準は、人間がやっと聞こえる音の大きさである 20マイクロパスカル (µPa) です。この音圧レベルを 0 dBSPL とします。

dBSPL の数値の目安

dBSPL の数値は、あくまで目安であり、環境や測定方法によって異なりますが、一般的には以下のようになります。

  • 0 dBSPL: 人がやっと聞こえる音
  • 60 dBSPL: 普通の会話
  • 100 dBSPL: 電車の車内
  • 120 dBSPL: 飛行機のエンジン音
  • 140 dBSPL: 鼓膜が破れるほどの音

dBSPL が使われる場面

dBSPL は、主に以下の場面で使われます。

  • 騒音測定: 工場や工事現場などの騒音レベルを測定し、環境基準と比較します。
  • 音響測定: コンサートホールやスタジオなどの音響特性を測定し、適切な音響設計に役立てます。
  • オーディオ機器の評価: スピーカーやヘッドホンの音質を評価する際に、再生音の音圧レベルを測定します。

補足

dBSPL は、あくまで音の大きさを客観的に表す単位です。実際に聞こえる音の大きさは、周波数や音源との距離など、様々な要素に影響されます。

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