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dB/oct は、音響機器のフィルター回路における周波数特性の傾きを表す単位です。簡単に言うと、ある周波数から1オクターブ高い(または低い)周波数になったときに、音がどれだけ減衰するかを表します。
オクターブって?
オクターブとは、ある音とその2倍の周波数を持つ音の関係を表します。例えば、ピアノの「ド」の音とその1オクターブ上の「ド」の音は、周波数が2倍の関係にあります。
フィルター回路って?
フィルター回路とは、特定の周波数帯域の音を強調したり、減衰させたりするための回路です。ラジオやPodcastでは、ノイズを取り除いたり、特定の音域を強調したりするために、フィルター回路が使われています。
dB/oct の意味
dB/oct は、フィルター回路の遮断特性を表します。例えば、「-6dB/oct」という表記は、ある周波数から1オクターブ高い周波数になると、音が6dB減衰することを意味します。
dB/oct の数値が大きいほど?
dB/oct の数値が大きいほど、フィルターの遮断特性が急峻になります。つまり、特定の周波数帯域の音を、より効果的に減衰させることができます。
dB/oct が使われる場面
dB/oct は、主に以下の場面で使われます。
- イコライザー: 特定の周波数帯域の音量を調整する際に、フィルターの傾きを調整するために使われます。
- ミキサー: 複数の音源をミックスする際に、それぞれの音源の周波数特性を調整するために使われます。
- 音声編集ソフト: 音声データを編集する際に、ノイズを取り除いたり、特定の音域を強調したりするために使われます。
補足
dB/oct は、フィルター回路の設計や音響特性の評価において、重要な指標となります。また、dB/oct 以外にも、フィルター回路の特性を表す単位として、dB/decade (デシベルパーディケード) などがあります。
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