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AMは、Amplitude Modulation(振幅変調)の略で、電波の振幅(強さ)を変化させて情報を伝える変調方式のことです。
AM放送
AM放送は、AM変調を利用したラジオ放送です。中波帯(MW)の電波を使用しており、広い範囲に電波が届きやすいという特徴があります。
AM放送のメリットとデメリット
メリット:
広い範囲に電波が届きやすい
シンプルな構造で受信機を作れるため、安価なラジオが多い
デメリット:
音質がFM放送に比べて劣る(高音域がカットされる)
ノイズに弱い
AM放送の音質
AM放送は、音声信号を高周波の電波に乗せて送信します。この際、音声信号の振幅の変化を電波の振幅の変化に対応させるのがAM変調です。
AM放送では、音声信号の周波数帯域が制限されているため、高音域がカットされます。また、電波の振幅がノイズによって変化しやすいため、ノイズに弱いという特徴があります。
AM放送の使われ方
AM放送は、主にニュースや情報番組、ラジオドラマなどに利用されています。音楽番組には、音質の良いFM放送が利用されることが多いです。
AMステレオ放送
かつて、AM放送でもステレオ放送が行われていました。しかし、FM放送の普及やデジタルラジオの登場により、現在ではほとんど行われていません。
AM放送とFM放送の違いとは
AM放送とFM放送は、どちらもラジオ放送ですが、電波の変調方式や音質などに違いがあります。
- 変調方式
AM (Amplitude Modulation: 振幅変調)
音声信号の強弱を電波の振幅の変化で表現します。
電波が遠くまで届きやすいですが、ノイズに弱く、音質はFMに比べて劣ります。
FM (Frequency Modulation: 周波数変調)
音声信号の強弱を電波の周波数の変化で表現します。
ノイズに強く、音質はAMに比べて優れていますが、電波が届く範囲はAMより狭くなります。 - 音質
AM放送:
高音域がカットされ、こもったような音質になります。
ノイズが入りやすく、音質はFMに比べて劣ります。
FM放送:
高音域まで再生でき、クリアで臨場感のある音質です。
ノイズが入りにくく、音質はAMに比べて優れています。 - 受信範囲
AM放送:
電波が遠くまで届きやすく、広範囲で受信できます。
地形や建物に影響されにくく、安定した受信が可能です。
FM放送:
電波が届く範囲はAMより狭くなります。
地形や建物に影響されやすく、受信状態が不安定になることがあります。 - 主な用途
AM放送:
ニュース、情報番組、ラジオドラマなど、トーク中心の番組が多いです。
広範囲に情報を伝えるのに適しています。
FM放送:
音楽番組、エンターテイメント番組など、音質を重視する番組が多いです。
地域密着型の放送にも利用されています。 - その他
周波数帯:
AM放送: 中波 (MW)
FM放送: 超短波 (VHF)
ステレオ放送:
AM放送: 過去にはステレオ放送が行われていましたが、現在ではほとんどありません。
FM放送: ステレオ放送が一般的です。